〜自分は”どの市場”で”どうやって”戦えばいいのか〜

第2話 戦略アプローチ

 

2つの戦略アプローチ

まず、戦略を作成する際の、2つのアプローチについて解説します。

戦略という言葉は、意外とつかみどころがない言葉だと思います。同じ戦略といっても人によって捉え方が違う場合があります。
実は、経営学者が提唱している戦略論にも様々な考え方があり、今でも活発な議論が行われています。

それらの戦略論を大きく分けると、

・ポジショニングベース型の戦略論

・リソースベース型の戦略論

に整理することができます。

 

この2つのアプローチの違いを見ていきましょう。

 

ポジショニングベース型
ポジショニングベース型の戦略の目的は、企業が外部環境に適応しながらビジョンを達成することでした。
競合や市場、技術、経済といった外部環境は常に変化します。

そのため、戦略を作成する際には、「外部環境の変化に対応することが重要だ」と考えられます。
このように、外部要因を重視するのが「ポジショニングベース型」の戦略です。

ポジショニングベース型戦略論の考え方によれば、まず外部環境を緻密に分析することが重要となります。
その分析結果を踏まえて、自社を有利な位置に置いたり、なるべく熾烈な競争を避けていくことが戦略のポイントとなります。

ポジショニングベース型では、企業の収益性は、基本的にその企業の位置するポジションによって決まってくるという考え方になります。

一方で、同じ業界で、同じようなポジションに位置する企業でも、収益性に差があるのはなぜかという疑問がわいてきます。

例えば、同じようにフルライン戦略をとっている自動車メーカーの間でも、収益性にはかりの差があります。
このようにポジショニング型で全てを説明するのは限界があります。
そこで、登場したのが、リソースペース型のアプローチです。

リソースベース型(経営資源型)
ボジショニングベース型が、企業の外部環境を重視するのに対して、リソースベ
ース型では、企業の内部の資源を重視します。

リソースベース型の戦略論では、経営資源の質的な差が収益性を決める大きな要因になると考えます。
特に経営資源のうち、自社固有の能力やノウハウなど、簡単に真似できないものが重要です。

リソースベース型戦略論は、企業独自の経営資源を常に磨いていき、簡単に真似
されないようにするのが戦略のポイントになります。

 

ポジショニングベース型は、
先にポジションを決めて、次に、その実現に必要な資源を考えるという順に戦略を作成します。

リソースベース型は、
経営資源自体が競争優位の源泉になります。

 

どっちの戦略を選ぶべきか?

これらの2つの戦略はどちらを選んでも大丈夫ですが・・・

自身の経営資源(スキル)に自信があるのであれば「リソースベース型」で戦略をくんでいき、後からポジショニングを分析していくほうが良いでしょう。

逆に、
経営資源(スキル)に自信がない場合は「ポジショニングベース型」で外部環境から先に分析し、後からどんな経営資源が必要かを決定していくほうが良いでしょう。

第3話の 次回予告

経営資源と競争優位

〜競争優位をもたらす経営資源とは〜